書経 敬用五事

敬(つつし)んで五事を用う。 書経(洪範)

出典:講談社学術文庫 中国古典名言辞典 諸橋轍次

「政治を行うには五つのことをつつしみ用いるのがよい」

「五事」とは 貌、言、視、聴、思、です。
書経は中国の五経の一つであり、孔子の編であるといわれています。
洪範は人名ではなく、書経の一編の名称。大法則の意味です。

書経の中に別にこの五事について詳しく記載があります。

貌に恭と曰い、言に従と曰い、視に明と曰い、聴に聡と曰い、思に睿(えい)と曰う。

出典:講談社学術文庫 中国古典名言辞典 諸橋轍次

「一つに容貌、態度を恭しくし、二つに言行においてへりくだって争わず、
三つにすべてをよく見透し、四つによく聞いて間違わず、五つに深く綿密に思うことである。」

企業でも同じことで、この5つを守ることが、経営を円滑に行うことにつながるものと思われます。

「実ほどこうべを垂れる稲穂かな」の言葉の通り、素晴らしい経営者の皆さんは謙虚で、
人の意見に耳をかし、すべてをよく知り、よく考えて行動されていると感じます。

社内外に限らず、また経営者、従業員に限らず、皆この五事を大事にする習慣があれば
いろいろな行き違いがなくなり、全体的な発展につながるのではないでしょうか。

孫子の五事が有名ですが、書経の五事も心にとどめておいてください。


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