呂覧 能執無為、故能使衆為也

能(よ)く無為を執(と)る、故に能く衆をして為(な)さしむ。 呂覧

出典:講談社学術文庫 中国古典名言辞典 諸橋轍次

「呂覧(りょらん)」は秦の呂不韋(りょふい)が編纂した一種の百科事典です。

この言葉は、「上に立つものが無為の態度をとることが、かえって部下を仕事にはげませることになる」という意味です。

有名なリーダシップ論にSL理論 (Situational Leadership)というものがあります。
この理論では部下の成長に合わせて、上司は態度を変え、最後は「委任型」として
権限を部下に与えることが求められます。

「能執無為」も同じことで、部下が成長してきたなら、上司は見守るにとどめ
権限を委任していくことで、次世代の育成ということが達成されるのではないでしょうか。


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