品質を確保するためのPDCA

品質管理というものが製造業では最もコストが予想しにくいものかもしれません。

品質管理にはいくつかの方法があります。
全数検査と抜き取り検査は最も基本の品質管理方法ですね。
これらは製造後に行うものですが、製造工程の中にも「検査」の工程を取り入れている
現場も多いのではないでしょうか。

私がいた企業でも限度見本を用意し、生産中に都度限度見本と乖離がないか
チェックして、良品率の確保に努めていました。
早い段階でのこまめな品質の確認が無駄をなくし、生産効率を高めるためにも
重要なのです。

生産技術の担当者とある時お話ししましたが
その方が言うには、生産準備(設計・試作)の段階で不良を0にすることが最も重要であるとの事でした。

しかし、納期という制約の中、生産準備の時間がなかったり、仕様変更があったり、
生産準備段階での100%の良品率達成というのは容易なことではありません。
試作の時間がなく製造作業の中で試行錯誤の末、何とか納品数を用意するような
現場も多い事でしょう。
そんな時に「限度見本」が力を発揮します。
限度見本があることで、判断の基準ができますので、無駄な生産を削減できるのです。

これはP(生産準備)D(生産)C(検査)A(修正or出荷)において
Dの中でCを行う行為になります。
PDCAサイクルはそれぞれの工程においてさらに細かくPDCAを行うことで、
全体のパフォーマンスを上げることができるのです。

なにかを行うときは、PLAN(計画)しDO(実行)しCHECK(確認)しACT(改善)するわけですが、例えば「計画」の中でもPDCAは行うことができます。

PDCAの中でのPDCA。意識して組み込むことで、生産性と品質を上げることができるこの方法。皆さんも周りでも取り入れることができないか是非検討してみて下さい。

京阪神製造業研修.com



コメント

人気の投稿